米沢嘉博『戦後エロマンガ史』から pt.1

凡天太郎の事が記載されている漫画評論書の中で、最も資料性の高い1冊が、
米沢嘉博『戦後エロマンガ史』(青林工藝舎/2010年4月22日発行)です。

本文中に記載のあるものはこれから拾い上げていくとして、
巻末に掲載された“98年2月、太田出版「QJ裏マンガ選書」のアイディアを記した本人のメモ(提供・赤田祐一)”という図版の左側(319P)を見てみましょう。

sengo_eromanga

☆ 女斗美ブルース 凡天太郎 「混血児リカ」ほか ”いのしかお蝶”
の文字が確認できます。

「モンドエロチカ」とはQJマンガ選書(※)の枠に入りきらない、
“忘れ去られたヴィンテージ・エロス、記憶の片隅にトラウマを残したエロスのマンガ群”
をリリースするために立ち上げたサブレーベル。

売れ行き不振で
笠間しろう『スーパーレディー魔子』
島竜二・菅沼要・近藤謙『セクシー怪獣大暴れ』
の2冊で終了したようですが、もし続いていれば、
「モンドエロチカ」の1冊として凡天太郎の作品集が世に出ていたのかもしれません。
(つづく)





















(※)QJマンガ選書とは、太田出版「クイックジャパン」赤田祐一編集長時代の連載記事「消えたマンガ家」で話題となった徳南晴一郎『怪談 人間時計』の復刻版がヒットしたのをきっかけにスタートした復刻マンガレーベル。選者に米沢嘉博・竹熊健太郎・宇田川岳夫。

(01)徳南晴一郎『怪談 人間時計』
(02)風忍『ガバメントを持った少年』
(03)ふくしま政美『聖マッスル』
(04)ムロタニツネ象『完本・地獄くん』
(05)滝沢解・ふくしま政美『女犯坊 (第一部)怒根鉄槌篇』
(06)つゆきサブロー『寄生人』
(07)徳南晴一郎『ひるぜんの曲』
(08)滝沢解・ふくしま政美『女犯坊 (第二部)妖根魔陰篇』
(09)楳図かずお 『ガモラ』
(10)白川まり奈『侵略円盤キノコンガ』
(11)滝沢解・ふくしま政美『女犯坊 (第三部)超根飛翔篇』
(12)石川球太『巨人獣』
(13)宮谷一彦『肉弾時代』
(14)水木しげる貸本モダンホラー (上)
(15)水木しげる貸本モダンホラー (下)
(16)滝沢解・ふくしま政美『聖徳太子』
(17)水木しげる貸本時代ロマン (上)
(18)水木しげる貸本時代ロマン (下)
(2000)中本 繁『ドリーム仮面』

水声社「マンガ地獄変」や絶版漫画ブームともリンクし、懐漫コレクター中心だった世界に、マイナーな劇画を発掘しコレクションしていくコレクターが急増した。

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