凡天太郎作の『猪の鹿お蝶』は1968年5月から1年間新星社「漫画OK」で連載。天尾完次、鈴木則文、石井輝男、関本郁夫、掛札昌裕といった娯楽映画の巨匠たちを魅了し三度映画化されました。そのうち『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』(1973)、『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』(1973)の2作はピンキー・バイオレンス映画の傑作として知られています。特に『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』は『SEX&FURY』というタイトルで現在も高い人気を誇ります。フランスではこの海外公開時タイトル『SEX&FURY』を表題とした単行本で2015年アングレーム国際漫画祭で遺産賞にノミネートされ、アメリカでは『BADASS BABE! – SEX & FURY, AND OTHER STORIES.』として抜粋版が出版されました。しかし、日本国内では2021年の現在まで約50年間単行本化されていません。 ※参考サイト(http://books.shopro.co.jp/bdfile/2014/12/post-66.html)